アベノミクスの第3の矢である成長戦略を背景に、金融機関は取引先企業に対する事業性評価に本格的に取り組んでいます。本セミナーでは、事業性評価を適切に行い、評価した事業を成功に導くために必要な「財務指標」、「事業別損益管理」、具体的な「マネジメント手法」などについて、金子氏が分かりやすく解説しました。
金子 智朗 氏
ブライトワイズコンサルティング合同会社 代表社員 / 公認会計士 / 税理士
金子氏の講演前に、オービック社員から「事業性評価」についての解説がありました。「事業性評価」とは、融資に先立ち取引先企業の事業内容や成長可能性などを適切に評価すること。いま注目されている背景は、アベノミクスによる成長戦略にあること。そして、企業の発展とともに成長していく金融機関のあり方を紹介しました。
まず金子氏は、事業評価のチェックポイントとして、財務的評価だけでは分からない次の6項目を強調しました。
融資する企業の事業コンセプトは確立されているでしょうか。たとえばワールドワイドに成功したスターバックスの事業コンセプト、これは「空間を売る」というもの。このため居心地を良くする一方、回転率の悪さを認めています。逆に回転率を重視し、座り心地の悪い椅子で成功しているチェーン店もあります。いずれを選択するのか、事業コンセプトが重要となります。
経営者はなぜ今の時代に、この事業を展開するのか。社会的意義、目的、将来像を明確に持っていなければなりません。
同業他社との競争に打ち勝つためには、自社の優位性を明確に持っていなければなりません。「同時に弱みがどこにあるかも知っていなければなりません。金融機関はここを重視します」と、金子氏は示唆します。
現実的な実行力が問われます。必要な経営資源を調達しているかが重要となります。
「すべての経営資源を持っている中小企業はありません。そこをいかに支援するかが金融機関の腕の見せ所です」(金子氏)。
うまく行ったときのベスト・シナリオばかりを見積もろうとしますが、実は「最悪の場合にどうなるか」というワースト・シナリオを見積もっておくことが重要です。ワースト・シナリオが分かっていれば、やる方はリスクが取れますし、金融機関も融資しやすくなります。
つづきは…
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