医薬品業界における「販売管理システム」導入事例
安心の予防医療を支える情報基盤としてOBIC7「医薬版テンプレート」を導入。業務をスピードアップ、営業支援を強化。
旧レガシーシステムから最新パッケージシステムへ移行
K薬品はワクチンなどの販売を通して予防医学の最先端に立ち、健康な社会づくりに貢献してきた。同社では、経営基盤強化を目的に基幹系情報システムを見直し、旧レガシーシステムからパッケージシステムのOBIC7「医薬品業界向けテンプレート」に刷新。大幅な効率アップと営業支援強化を実現した。
予防医学の最前線に立ち、健康な社会づくりに貢献する
K薬品では、販売や営業の変化に応じた基幹系システムの再構築に迫られていた。長年にわたり手作りで修正変更を重ねた、いわゆるレガシーシステムでは、経営や営業の実態への対応が困難になりつつあり、何より将来が不安であった。そこで同社では、属人的に陥る心配のない最新パッケージシステムへの移行を選択。数社のパッケージシステムを比較検討した結果、OBIC7「医薬品業界向けテンプレート」を導入した。
特殊医薬品の販売業務への柔軟な対応が選択のポイントに
数あるパッケージシステムの中からOBIC7「医薬品業界向けテンプレート」を選択、導入したことについて、常務は、「当社の取扱商品はワクチンなど、医薬品の中でも特殊なものです。ワクチンの場合はケースではなく、1本・2本といった最小単位での出荷もあり、また、業界特有の商習慣もかなりあります。そういう商品の流通に適した運用がパッケージで可能なのか、どこまで融通が利くのか、という疑問は正直ありましたね」と、当初は一抹の不安があったことを明かしてくれた。
また、管理本部総務課の担当者は、「オービックの営業の方が、足繁く通ってくれて一番熱心な印象でした。システム作りの過程はもちろん、導入後のフォローなども考えると、営業やSEの方との信頼関係は重要です。オービックさんは、わがままも聞いてくれそうでした（笑）」と振り返る。
入庫日情報や有効期限の管理、ロット別管理など、必須条件となる機能を把握した上で、オービックの営業は、OBIC7販売情報システム「医薬品業界向けテンプレート」の導入を提案した。
常務は同テンプレートの第一印象について、「業界に特化した機能が組み込まれていましたし、違和感はありませんでしたね。今回のバージョンアップに際しては、自社の業務に適したパッケージを選び極力カスタマイズの費用を減らす、という決意で臨みました。他社製品にもロット管理や有効期限管理の機能はありましたが、当社業務との親和性や将来のバージョンアップ、コスト面などを総合的に判断し、オービックに決定しました」と語ってくれた。
わずか6ヶ月で本稼動。営業支援にも大きな効果
新システムは、パッケージの強みを発揮し、打合せ開始からわずか6ヶ月後に本稼動した。K薬品のプロジェクト担当者とオービックSEの協力による周到なプロジェクトマネジメントと、旧システムにこだわらず“可能な限りパッケージという洋服に身体の方を合わせるのだ”という同社の強い意志が、功を奏したといえるだろう。導入効果はすぐに現れた。
担当者は、「パッケージの入力画面には大きな違和感もなく、むしろ入力はしやすくなりました。旧システムでは帳票を出さないと見えなかった在庫情報などが、OBIC7ではリアルタイムにPC画面で見られるので、部門間の会話や動きがとても早くなりました。帳票に関しては、以前のシステムのように欲しい情報が全て一つにまとまっているというわけには行きませんが、逆に帳票のバリエーションが豊富で、さまざまな角度から分析ができるので、営業の皆さんからもこれは使えると好評でした。日々の締め作業も早くなり、月次決算時に付物だった事務部門の残業も全くなくなりました」と、リアルタイムの情報共有、業務処理の高速化などの効果を挙げる。
常務は、「以前は3日かかっていた月次決算処理が1日で完了でき、連結親会社の要求にも余裕をもって対応できます。日常業務では、社員各自が自分の仕事に必要な情報を引き出し、OLAPツールDataNatureやExcelを使用してお客様向けの資料を作成したり、データを分析したり、自由に活用するようになりました。営業活動の活性化にもつながっています」と、全員参加によるリアルタイム情報活用のメリットを強調する。
同社では今、トレーサビリティ情報管理の充実、管理会計の強化など、さらなるステージアップに向けた取り組みを開始している。
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