そもそもグループ経営とは、どのような意味なのでしょうか。複数の事業会社で構成されている企業グループをあたかも一つの企業体のように捉え、その経営戦略と経営管理の全体最適化、および企業グループ全体としてのシナジー効果を追求することが、グループ経営の目的であり、それを効率的に実現するためのマネジメント手法が「グループ経営管理」といえます。日本では、このグループ経営の概念は、それほど重要視されてきませんでした。
しかし、ビジネスの国際化とともに、従来の“日本的経営”からの脱却を目指す商法・税法などの法改正、会計基準の見直しなどを背景に、グループマネジメントの強化が重要視されるようになりました。
グループ経営強化の背景
現在では、あらゆる業界において、事業領域や経営管理業務の重複などを解消し経営強化を図るためにグループ事業の再編・強化が推進されるようになり、グループ経営管理の重要性がますます高まっています。
グループ経営管理は、大企業だけのものとは限りません。近年は企業規模に関係なく、企業グループ内での統合やグループ外への売却などによる事業再編の動きが活発化しており、グループ経営やグループ経営管理の利点をいかに活用し、自社の強みに転換させるかは、多くの企業にとって共通の課題となっています。
IFRS(国際財務報告基準)、連結決算早期化などの実務面の課題に対応するためにも、グループを形成する企業にとっては、グループ経営管理への移行が必然となりますが、各企業の立場により、グループ経営管理ソリューションの目的・効果は異なります。グループを統括する企業(親会社)の視点、グループ各事業会社(子・孫会社)の視点、双方にとって最適なソリューションを整備することが求められます。
グループ企業はそれぞれ独立した企業の集合体です。各企業は、規模、業種はさまざま、グループ統轄企業への整合性を備えつつも、独立した企業としての各社固有の業種対応ソリューションを強く求められています。
オービックはグループ企業全体をカバーするソリューションを提供します。