橋本氏は大学卒業後、大手システムベンダー(シンクタンク)に就職。その後、実家のビルメンテナンス事業を継ぎ、2003年からはソフトウェア開発会社コムコの経営にも参加しています。当セミナーでは、IT業界とビルメンテナンス業界に、幅広い経験と見識を持つ橋本氏が、ビルメンテナンス業界が目指すべきIT化の要点を、いくつかのキーワードから解き明かします。興味深い内容に、多くの来場者が静かに聞き入っていました。
橋本 有史 氏
三幸株式会社 代表取締役 / コムコ株式会社 代表取締役
「IT業界とビルメンテナンス業界との間で、最もかけ離れているのは情報セキュリティーでしょう」と橋本氏は指摘。昨今、情報セキュリティーが厳しく問われる背景には、情報が価値を持つようになったこと、加えて簡単に盗むことができ、手軽に転送できるようになったことが挙げられると述べました。
攻撃も悪質かつ深刻化し、橋本氏のソフトウェア開発会社コムコが管理している団体のホームページにも、不正アクセスされた形跡を確認できたといいます。ビルメンテナンス業においても、業界を挙げてのセキュリティーに対する意識付けが求められます。例えば、仕事にもスマートフォンが使われていますが、もしも「会社のスマートフォンを忘れたり落としたりしたら、大変なことになります。『飲むなら持つな、持つなら飲むな』の姿勢が必要です」と、橋本氏は語ります。
ここで、情報セキュリティー強化の施策の一例として、プライバシーマークの取得を紹介しました。 「当社でもプライバシーマークの取得に取り組み、当初は500個もの指摘を受けました。それを数十個までに削減させています。全ての現場が対象となりますから、社員の意識改革にもつながります」と推奨しました。
次に、ビッグデータの重要性についても言及。「コンピュータの進化・普及につれて、ビジネスが変化してきました。膨大なデータを取得し、それに基づいて戦略や改善策を検討・立案する時代になっているのです」と橋本氏は訴えます。
これまで、ビルメンテナンス業界では、ビル管理会社からの打診を受けて営業活動を展開、コストや実績、熱心さなどを評価してもらい受注を獲得するものでした。しかし現在は、すでに値引き対応や実績アピールなどで受注できる環境ではなくなっています。
つづきは…
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