情報システムセミナー2014年秋の目玉の1つであり、初登場となる医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 理事長 亀田隆明氏のセミナーです。近年、企業における健康管理問題がクローズアップされる中、“経営者の責任として健康への関心を”と呼びかけ、少子高齢化社会の危険性と医療におけるITの重要性、メディカルチェックや健康増進・予防対策の先端事例を紹介しました。セミナー会場もエグゼクティブ向けにゆったりした椅子配置で、2回開催されたセミナーはいずれも満席となり、経営者やビジネスの現場における健康への関心の高さが伝わってきました。
亀田 隆明 氏
医療法人鉄蕉会 理事長 / 東京医科歯科大学 客員教授
医療法人鉄蕉会 亀田メディカルセンターは、亀田総合病院を中心とした、亀田クリニック、亀田リハビリテーション病院など医療サービス施設の総称です。千葉県南部の鴨川市を拠点としつつ、幕張の各種医療施設や、オービック本社向かいの東京スクエアガーデンに亀田京橋クリニックを構え、都内に勤務するビジネスマンの診療窓口となっています。「これら施設は統合ネットワークにより情報を一元管理しており、京橋のサテライトから本院での検査や手術の予約がリアルタイムに行えます」と、亀田氏は紹介します。
亀田氏が、医療業界の各所でとりわけ危機感を持って訴えているのが、「人類は今まで経験したことのない、極めて大きな変革期を迎えている」ということです。日本に限ってみると、先進7カ国で最も寿命が長く、その平均寿命は戦後50年で33年も伸びています。これは異常な事態であり、半世紀前の常識が今ではことごとく非常識になっているのです。
少子化も進んでおり、高齢化率をグラフ化すると、いかに異常かが一目でわかります(図1)。終戦のころは、全人口のうち5%程度だった老人の占める割合が、現在20%を超えています。そして、団塊ジュニアが後期高齢者になる2035年ごろには、40%近くに達すると予想できます。これをピークとし、以降はなだらかな傾斜に戻るといわれています。
「今、私たちは人類史上最初で最後の不思議な時期を経験しているのです。緩やかな流れの大河がいきなり爆風とともに直下し滝壺となり、また緩やかな流れに戻る。その滝のまっただ中に私たちはいます」。(亀田氏)
図1 日本の高齢化率
つづきは…
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