いわゆる固定資産の償却計算という業務は早くからパッケージへの切り替えが進んできている業務ではあるが、オリジナルで開発した(ホスト)システムを利用している金融機関様も多く、その場合、ここ数年の度重なる税制・法制度の改訂(H17年度減損会計、H19年度減価償却制度変更、H20年度リース会計基準変更・・・)にタイムリーに追随・対応しきれておらず、今後も資産除去債務対応等、投入コストを含めて相当な負担となっている。
一方で、パッケージ利用の場合でも、償却計算が申告業務を主目的とした税務中心のため、会計での償却基準に十分対応できていなかったり、取得予定の資産も考慮しての来期以降の償却費の推移予想等のシミュレーションを行なうことが難しかったりと、総務管財・経理・経営企画といった複数部署で利用する場合の機能面での不満の声も多い。
オービックの提供する「総合資産(固定・リース)管理システム」は、税法対応で必要な償却計算・各種申告書作成機能に加えて、会計とは別管理での償却費計算機能、もしくは将来的に取得予定の仮資産や非申告非償却資産も自由に登録・管理が可能である。
リース資産に対しても契約書情報を入力するだけで、リースタイプを自動判定しながらリース期間中のリース料(またはリース債務返済スケジュール)を算出し、将来的なリース料の推移、長短リース債務残高や注記情報等、会計データも出力可能である。加えて、現物管理の視点から、保有資産の明細内訳管理や棚卸リスト、導入時の見積書・外見写真・保険加入状況といった関連データも一元管理することが可能である。結果として総務管財部門から、主計・経理部門、さらに各種シミュレーションを必要とする企画部門まで、全社レベルで資産情報を幅広くを共有・活用できる総合資産管理システムとなっている。