ERP活用で決算早期化を実現 「ビルメンテナンスシステム」
導入事例

会計との連携が大きな改善に 新システムの導入効果

こうして2007年4月に、ビルメンテナンスシステムと会計システムが稼動した。

ビルメンテナンスシステムと会計システムを同時に導入した効果についてT部長は――「当社は、人件費が主体になる業種です。実は、人件費をビルメンテナンス側に取り込むか、会計側にするか悩みました。オービックのSEさんにアドバイスいただき、毎月1回の人件費は変動も小さいので会計に入れ、直接原価になる項目はビルメンテナンス側で処理することにしました。ビル別損益については、労務費と関係するので会計側で出力ようにするなど、効率的な運用ができるようになりました」

経理部門の最大の導入効果は、複雑だった請求業務が簡素化できたことだ。従来は個別に入力していた売上・仕入・請求データも、契約時の入力をしっかりしておけば、自動的に会計まで連携する仕組みになり、特に締め日の請求処理が圧倒的に軽減され、経理部の残業はほぼ“O”になった。また従来5日かかっていた月次決算は2日に短縮できた。さらに誰にでも操作できるようになったことで、懸案だった柔軟な勤務ローテーションも可能になった。

営業部の業務改革も大幅に進んだ。従来は経理に問い合わせたり、紙ベースでしか確認できなきなかった契約・作業・請求などの内容も、各自が画面でリアルタイムにチェックできるようになり、お客様対応も劇的にスピードアップできた。

また、システム開発部では、データの抽出や加工が自在に行えるようになり、現場からの突発的な要求にも簡易に対応できるようになったという。
 今回のプロジェクトを通じたオービックに対する評価についてT部長は――「まず感じたのは、SEや営業マンがビルメン業界のことを知っているなという印象です。サポートも早い。ツーといえばカーというほどではないにしろ話が早いというのは重要です(笑)。複数名体制で対応してくれたので、常に連絡が取れやすいのも助かりました。当初の狙いのひとつであった将来のメンテナンスもこの調子なら大丈夫でしょう」

次なるステージに向けて 第3次の人事システムをスタート

T社では、ビルメンテナンス・会計システム、2008年1月から稼動した給与システムに続き、2009年初頭から第3フェーズに当たる「人事情報システム」の導入打合せを開始している。

 K社長は今後について―「今の段階は“まずは土台が整った”というところだと考えています。基幹系システムが充実し環境が整ったので、これからは情報系システムの活用を積極的に進めていきたい。システム開発部へ各部署から情報活用の要求がどんどん出てくるような環境にしたいですね。また、セキュリティ面との兼ね合いはありますが、ビル現場へのシステム展開も進めていきたい。引き続きオービックさんには大いに期待しています」と締めくくってくれた。

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