食品の商品管理は困難とされてきた。ひとくちに食品といっても、その形態によって商品管理の実態は千差万別である。例えば、箱や袋にパッケージされ、バーコードまで付いたものであれば、一般的な商品と同様にシステム化して扱うことができる。その場合でも、消費期限や賞味期限毎の管理が必須となる。
パッケージされたものはまだ管理がしやすいが、生鮮食品や惣菜のように、箱や袋に入っていない食品が多数あり、バーコードが付けられないもの、数を数えることすら困難なものや、惣菜とその材料のように、仕入れた時と販売する時とで形が変わるものも少なくない。
例えば、「商品として販売している野菜を使って、店内で惣菜を作り販売する」場合などは、どこまでが材料で、どこからが商品なのかも、分からなくなってしまうのが現状だ。さらに、常温で保存のきくものばかりではなく、冷蔵品や冷凍品も多く、不定貫商品と呼ばれる重量が変化するものも多い。
こうした商品特性故に、食品の商品管理は難しい。それでもなおかつ、食の安全・安心を確保し、消費者の信頼を得るには、商品管理の厳格化が不可欠だ。
どうすれば、顧客に安心を届けるための、適切な商品管理を行ない、正確な売上管理や原価管理を行なえるようになるのか?それを追求したひとつの解答が、オービックの「食品小売・卸複合業態向け店舗/本部管理テンプレート」にある。そのポイントを簡単に紹介しよう。
まず、商品の管理レベルを四階層に分けて区分することからスタートする。
の四種類に分けて最適な商品管理を可能としている。1.の単品管理を普通のレベルとすれば、2.の消費期限・賞味期限管理は単品管理より細かなレベルで商品管理を行なうので、「きっちり」管理する。3.の部門管理は単品管理に比べて、部門単位で大まかに商品管理するので、「ざっくり」管理することになる。ただ、これだけでは管理しきれない、上代は都度登録し、掛け率だけ決めておく事で買掛や原価を管理できるようにしたのが、4.の掛率管理である。
これらを複合して、仕入買掛管理や在庫棚卸管理を行うことで、今まで見えなかった原価を管理できるようにした。どの単位の商品管理レベルでも売上可能なように、一般的なPOSはもちろん、計量器や量りレジとも連動し、売上粗利管理を正確に行なうことも可能となった。
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