元来、卸売りのみを専業としてきた企業でも、昨今の売れない時代では、返品のリスクが大きく、卸売り専業のビジネスモデルに限界を感じている。そこで、自社でリスクを負い、小売のビジネスを拡張することで、企業利益を確保することはもちろん、顧客を目の前にした環境下で、商品やサービスの向上を図っている企業も少なくない。
また、小売りのみを専業としていた企業では、店舗を展開していくだけでのビジネスモデルでは、出店コストのリスクもあり、思うように出店できないケースが多い。そんな中、インターネットが生活に密着していく中で、ECサイトでの市場規模の増大には目を見張るものがあり、ネットでの販売に進出する企業は、もはや、当たり前になっている。それ以外にも、海外への進出や、FC展開、はたまた、純粋な卸売りへ舵を切る企業が少なくない状況だ。
卸売業が小売業に進出する場合に、既存の卸売り業向けシステムでは、店舗管理を中心とした要素が余りにも異なるため、そのまま使うことは困難と思われる。そこで、卸売りの機能に加えて、店舗管理やPOS連携、顧客管理はもちろん、POSという細かな取引データを分析するための情報分析機能も必須になるであろう。
小売業が卸売り的な要素が必要になるのは以下のようなケースだ。「ネット販売を楽天やYahooへ出店する場合」、「海外進出する際、海外現地法人を子会社で立ち上げ、そこへ輸出販売する場合」、「FC展開し、その加盟店へ卸売りする場合」、「百貨店へ出店している場合は、百貨店へは卸売りになる」など、まさに多種多様である。これらのケースの場合、単純に卸売るだけではすまされず、委託販売や消化売上になることもある、一筋縄ではいかないのが本当のところだろう。
こういった複雑怪奇な業務フローをベースシステムとして構築したのが、「小売・卸複合業態向け店舗/本部管理テンプレート」である。
色サイズマスタに対応した商品管理に対応し、発注や在庫を管理。SPAに対応し輸入諸掛を加味した原価管理や、材料の発注なども可能。直営店POSや百貨店売上、展示会、受注、EC売上などを取り込めます。画像にも対応し、MAP管理なども展開できる。
全ての店舗業務をバーコードで運用し、商品だけでなく帳票にもバーコードを使用することで、点数の多い商品をミスなく管理できる。
店舗のレーザプリンタでタグ発行が可能で、商品台帳を発注支援シートとしても活用できる。
絶対単品管理による在庫管理、商品の分割と結合に対応。業界特有のマスタ(シリアルNo、4C:カラー・カラット・クオリティ・カットやダイヤル径など)も完備する。
修理や中古、保証書を顧客管理で統合し、委託販売や受託販売にも対応する。
百貨店向け販売に対応し、卸売販売とは別に、百貨店内店舗向けの店舗システム(売上・発注・在庫・顧客)や、百貨店EDI連携、事前店舗別在庫予約が可能な割当機能などを提供。海外店舗向け輸出販売や、通販などにも拡張可能で、多彩な販売チャネルに対応。
単品管理が不可能な商品も多いので、部門管理に対応。支払依頼入力から原価管理を行うことができる。
量りレジや賞味期限管理への対応はもちろん、最近のトレンドである食品ラベルシールとの連携システムまで揃えている。
資料請求や製品へのお問い合わせはWeb、もしくはお電話で承っております。 システムの刷新をご検討の方、これからどのようにシステム検討を行っていけばよいかとお悩み、お考えの皆様、どうぞ弊社にお気軽にご相談ください。