医療機器・材料、医薬品卸業界向け「販売管理テンプレート」導入事例

薬事法への対応を高度にシステム化

 薬事法では、医療機器のクラス分類と取引先の届出状況により、販売する商品の可否を定めている。本システムでは、得意先の商品マスター内の管理区分により販売不可商品をチェックし、警告メッセージを表示するので、商品の専門知識がなくても、得意先の販売許可をチェックし、誤出荷を防止できる。

また同法では、「高度管理医療機器」「特定保守管理医療機器」については、仕入れ・販売・賃貸の記録を作成し保存することが定められている。本システムでは、商品やロット番号により該当品の取引履歴を迅速に照会し、その結果をCSV形式のテキストファイルに出力、Excel等で加工できる。このため報告書や台帳作りも極めてスムーズに行える。

業界特有の「貸出業務」にもきめ細かくシステム対応

医療業界には、「貸出」という特有の取引形態があり、「長期貸出」「短期貸出」の両方のニーズにきめ細かく対応できなければならない。

さらに貸出の中身も進化させている。例えば、「○○病院の○○ドクター向け整形インプラント品のセット」というように、予め現場の要請に応えたセットを組み貸出すことで、今まで以上に迅速かつ的確に医療活動をサポートできるようになっている。

有効期限のチェックを自動化正確な在庫管理をサポート

 本システムは、商品の仕入・受注・出荷時に、バーコード(GS1-128)の情報により有効期限をチェック。有効期限切れ商品が誤出荷されるのを防止する「警告機能」を備えている。 さらに、販売代理店などに貸出中の商品についても、有効期限が近い商品を事前に把握し、回転率のよい販売代理店に回すといった適切な対策が可能となるので、期限切れにより商品を破棄するといったロスも防止できる。

仕入先・得意先別の複雑な単価設定に対応

仕入先、販売代理店、医療機関別で、商品単価が異なる為、本システムでは、販売店とエンドユーザーである医療機関と商品の組み合わせ別の単価設定を可能とした。
また、掛率による単価設定も、償還価格掛率方式と定価掛率が選択できる、単価適用日により事前設定ができる、取引数量により変動する単価設定ができるなど、柔軟な対応が可能だ。

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