広告業界に特有の予算・進捗管理を強化。現場効率、生産性・収益性を一挙に改善。
広告代理業のビジネスは、さまざまな分野の専門家が関与し、外注費や人件費などの経費や進捗管理が複雑多岐にわたる。その煩雑さ、特殊性が原因で、個々のプロジェクト単位の経費等を正確に把握することが難しく、とかくどんぶり勘定になりがちといわれてきた。しかし、インターネット広告の台頭や改正下請け法への対応など、経営環境が厳しさを増す中で、より厳格な進捗管理や原価管理、収支管理の整備が急務となっている。「広告代理業向けプロジェクト管理統合システム」は、業界特有の課題を解決する、業務改善・経営改善の切り札として注目をあつめている。導入企業で聞いた率直な感想を紹介しよう。
広告業のようにプロジェクト案件ごとに条件が異なるビジネスの場合、当初からの担当者にしか分からないことや、その場での臨機応変な対応が多く、終わってみなければ正確な収支が分からないといったケースが少なくない。本システムは、人の感覚任せだったプロジェクトの進捗管理や経費・収益管理を、専用のマネージメントシステムで正確に管理していこうというものだ。
では、広告代理業の現場と経営幹部は、どんな課題をかかえているのであろうか。以下は、都内大手CM制作会社と中堅広告代理店の社員へのヒヤリングの結果、導き出された項目である。経営幹部は、どの分野でどれだけ儲かったかを早く知りたいと思い、現場では、業務改善による省力化と業務の精度向上へ関心が向けられていることが分かる。同業の方なら思い当たる内容があるのではないだろうか。
これらの解決のためにも、より素早く、低コストでの構築が可能なテンプレートを提案したい。
「広告代理業向けプロジェクト管理統合システム(広告業界向けテンプレート)の最大のメリットは、複雑な業務プロセスを統合的に構築し、そのプロセスに則り全ての業務を推進することにより、従来の手法に比べ大幅な工期短縮と経費削減を実現することにある。ヒアリングによる導入効果は、以下のとおりである。
作品No.に紐付けで、仮払金の申請から出金、精算までを多段階承認に基づき適正に処理し、経費の管理精度を向上させる。小口現金やカード精算にも対応しており、現場の実務に応じた経費精算が可能である。
作品ごとにNo.で管理。受注から予算・検収・請求・入金・支払まで、作品No.に紐つけられた一貫したデータ連携により、進捗プロセスと収支をリアルタイムに把握。さらに、科目別などのきめ細かい予算設定や共通経費の作品ごとへの振替処理などにより、最新の収支情報をいつでも正確にチェックできる。