情報システムセミナーレポート[2018年 夏] ERP 三菱地所グループ「Reビル事業」に賭ける新戦略とは

2018年6月8日(金) 東京会場

D32
13:00-14:30
大きな曲がり角を迎える日本の不動産ビジネス 業界リーダー三菱地所グループの次なる戦略
「街」の賑わいを創出する 三菱地所グループのリノベーション事業「Reビル」とは?

鶴見 弘一 氏
三菱地所レジデンス株式会社 Reビル事業部長

老朽化により価値の低下や維持費が増大している建物が多くなっています。しかし、建築費の高騰やテナントニーズの多様化により、建て替えや大規模修繕への着手は困難になっています。このようなビルオーナーの悩みを解決する、三菱地所グループの「Reビル事業」を鶴見氏が紹介。これを受け、オービックから不動産ソリューションを紹介しました。

不動産業界の動向

不動産業界は今、大きな過渡期を迎えています。少子高齢化などにより住宅の過剰供給が加速度的に進み、今年は空き家数が1,000万戸を超えるとの試算があります。都心では再開発が進み、オリンピックの開催される2020年までに大型オフィスビルが竣工し、その数は20棟を超えます。これらの大型ビルへテナントが引き抜かれるというケースも多くなります。一時話題となった郊外の大型物流センターなどの成長も頭打ちとなり、今や需給のバランスが逆転しているのが現状です。

ここで注目されているのが「Reビル事業」です。
「中小ビルのオーナーは建物老朽化、建設費の高騰、オーナー高齢化、賃料低迷、稼働率低下という課題を抱えています。これを解消するため、三菱地所レジデンスでは2014年からReビル事業を開始しました」と鶴見氏はReビル事業開始の背景を説明します。

Reビル事業のスキーム

三菱地所レジデンスが展開する、Reビル事業スキームは次のステップで推進します。

1.建物を一括してマスターリース(約10年)

空室の有無にかかわらず、三菱地所レジデンスが一定の賃料を支払う、空室保証型の定期建物賃貸借契約。このマスターリース期間中は、安定した収入が得られます。

2.リノベーション工事を実施

三菱地所レジデンス負担で、リノベーション工事などを実施(耐震補強工事等、建物の根本的工事は対象外)。

3.テナントに転貸

三菱地所レジデンスがテナントに転貸するため、オーナーはビル賃貸から手離れできます。

4.マスターリース期間終了後、リノベーションした建物をそのまま返還

少ない投資でリノベーションした建物が手元に戻り、その後も賃料収入が得られます。

Reビル事業スキーム

「Reビル事業の思想には『リターンの見込めない新規投資の徹底削減』『極力壊さず使い切る意識』の2つがあります。初期投資を抑制し、オーナー様にとって投資利回りの高い事業を目指します」と鶴見氏は強調します。

この後、鶴見氏の講演は、Reビル事業のさまざまな実績を紹介。斬新なアイデアに来場者は真剣に映像を見入っていました。

ザ・パークレックス日本橋馬喰町 6階はReビルのショールーム

全方位的に不動産ソリューションを提供するオービック

続いてオービックが登壇し、「マンション、商業施設、オフィスビルの再生と、用途変更を組み合わせたコンバージョンが、今ではトレンドです。オービックには、これらコンバージョンを支援するノウハウがあります」と、オービックの提供する不動産ソリューションを紹介しました。

オービックが賃貸住宅システムの提供を開始したのは、30年前のことになります。一般的な販売管理ソフトでは不動産業の取引に対応できないと判断し、顧客目線に立ちスクラッチで開発してお客様に提供してきました。

その後、不動産業務の標準的な機能を加え、パッケージとして販売。以来、お客様のさまざまなニーズに応え、現在では、ビルマネジメント、ビルメンテナンス、賃貸住宅管理、管理組合会計、デベロッパーシステム、SPC会計システム、施設予約管理など。全方位的に不動産業務をカバーできるソリューションをラインアップしています。

「不動産業界に向けては、多くのベンダーがそれぞれの事業領域で得意とするソリューションを提供しています。その中で、会計を含めすべてのソリューションをワンストップで提供できるのはオービックだけです」(オービック)。

経営効果を感じていただくことがゴール

オービックは、ソリューションを導入しているお客様のシステム概要を紹介しました。この事例では、お客様の物件プロジェクト計画から契約販売・引き渡しまでのタスクを総合的にサポート。さらに、完成した物件の管理運営から資産管理まで、シームレスに提供しています。オービックのワンストップソリューションなら、システム間でデータ連携し、間違いのない収益管理を可能とします。

「オービックは、会計情報システムと連動させ、会計処理までトータルに提供できます。決算の早期化はもちろん、さまざまな経営資料も提供し、経営判断を支援。オービックはお客様に経営効果を感じていただくことをゴールと考えています」と強調します。

最後に「労働集約から知識集約へ。オービックの不動産ソリューションは、働く人を戦略的な作業へとシフトさせます。これこそが、働き方改革ではないでしょうか」と、オービックは会場に訴えました。

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