情報システムセミナー[2016年 新春]経営管理 イノベーションの本質

イノベーションの重要性は多くの企業が認め、経営者は、社員にイノベーションの提案を要求します。しかし、イノベーションほど誤解されている概念も珍しいかもしれません。ほとんどの人はイノベーションを進化の延長線上に求め、本質を間違えていると楠木氏は訴えます。当講演では「イノベーション」と「イノベーションでないもの」を明確に切り分ける視点をしっかり確認した上で、イノベーションの実現に対してとるべき構えを提言していただきました。

2016年2月2日(火) 東京会場

A31
13:00-14:30
イノベーションの本質

楠木 建 氏
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授

それは本当にイノベーション?

最初の事例は、多くの人が優れたイノベーションと認めるAmazonの戦略です。書籍のネット販売では後発ながら、レコメンド(利用者の興味のありそうな情報を選択表示し購買動機を高める手法)のテクノロジーを武器に新しい領域を切り開き同業界で圧倒的な力を手に入れました。今では、競争優位であるはずの豊富な在庫量を持つだけのネットショップは、ほとんどなくなってしまいました。

米国のシアトルで誕生したスターバックスは、自宅、オフィスに次ぐ「第3の居場所」の提供というコンセプトで、多くのお客様に支持されています。また、リクルートのホットペーパーは半径2キロ圏のお店を紹介するフリーペーパーという広告媒体で成功しました。これらに共通するコンセプトとは何でしょうか。

ここで楠木氏は、興味深いアンケートを紹介します。目を見張るようないくつかの最新技術を次々に見せて、これがイノベーションと思うかどうかを会場に質問したのです。そこには、世界最高速を誇るスーパーコンピューター、世界初の量産電気自動車、大ヒット中のスマートフォン、最新の医療技術などがあり、会場の参加者は半分ほどの候補をイノベーションと認め、残り半分ほどをイノベーションではないと回答しました。

これに対して楠木氏は「これらは、すべてイノベーションではありません。技術進歩の延長線上にあるものです。イノベーションは経営上の常套句になっており、矮小化されてしまっているのです」と、楠木氏は断言します。それでは、イノベーションとはいったいどのようなことを指すのでしょうか。

イノベーション(Innovation)と進化(Progress)は別物

イノベーションは20世紀になってから生まれた概念で、18世紀のイギリスには存在しませんでした。「イノベーションは、パフォーマンスの次元そのものが異なります。新たな価値の次元を提案するものです。技術と進化は相性が良く、進化は連続性の中にあります。しかし、イノベーションは非連続性の中に生まれます」(楠木氏)

技術の進化は、一定以上になるとコモディティー化してしまい、ゴールがあり、限界があります。例えば、電波時計の出現により時計の正確性の進歩はもはやゴールに達してしまい、2万曲も入るポータブルプレイヤーは人間の限界を超えています。

イノベーションの分かりやすい例として楠木氏は、穀物の刈り取り機の発明者サイラス・マコーミックを紹介します。コンバイン・ハーベスタを発明したアメリカバージニア州の農夫ですが、彼のイノベーターたるゆえんは、その販売方法にありました。世界で初めて分割払いを開発したのです。「融資と分割払いは異なります。お金を借りるのと分割払いは別なのです。これにより、幅広い人がコンバイン・ハーベスタを利用して収穫できるようになりました」と、楠木氏は説明します。「この分割払いというイノベーションにより、米国経済は爆発的に成長し、世界最大の消費大国が誕生したのです」(楠木氏)

イノベーションは価値次元の転換 すごい進化でもイノベーションではない

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つづきの講演内容

  • 価値次元の転換を提供

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